このブログサイト名はなぜ、ライチョウ工場長Lifeなのか。
父が最初に入院した際のレントゲン写真に映る心臓がとても大きく(心臓肥大)胸の中にライチョウがいるかのようなレントゲン写真だったのもあるのですが、
父に関係することからサイト名を付けたく、登山好きな父→山→山の生き物…ライチョウ…とのことからライチョウの名前をお借りすることにしたのです。
工場長は、仕事が好きだった父が急に退職することになったので、さみしさを紛らわそうとここで工場長になってもらいました。
どのような生活を送っている中で拡張型心筋症を発症したのか
長年、責任のある立場で仕事をしていた事もあってか、何事においても責任感が強い性格の父。
自分に厳しく、家族には甘く、会社の方との関係も良好そうでした。
仕事は力仕事ではないのですが、活動量も多く、デスクワークは5割程だったのではないかと思います。
何事も30分前行動をするような生活は、昔からだと思われます。
会社の休日も休むことなく働いていました。
庭仕事、田んぼ、山の手入れ、地域の仕事。
孫の行事や勉強までもみていて、夜間の就寝時以外はいつも活動していました。
資格取得の勉強もしており、全てにおいてフル回転の生活。
趣味の登山には年に1回~3回ほど出かけていました。
そんな父の健康診断の結果はいつも正常。
毎日の歩行数は1万歩。
元気もりもりの父ですが、幼少期は体が弱く病気で命の危険にさらされたこともあったそうです。
その後、特に大きな病気もなく60代後半を迎えました。
2022年1月新型コロナ感染症に感染。
ここから、あっという間に父の人生は変わってしまったのです。
2022年1月新型コロナ感染症に感染
感染時は発熱や咳の症状があり、年齢の事もあってか医師は入院を考えてくれたのですが、すぐに入院することが難しく、ホテル療養をすることとなりました。
経過もよく、ホテル療養は長引くことなく自宅に帰ることができました。
仕事復帰後
食欲はいまひとつ戻ってはいませんでしたが、コロナ感染後のすっきりしない症状かなと思っていました。
後から知った事ですが、食欲不振なのに体重が増えていくことから、運動不足だと思った父は、会社の休憩時間に階段の上り下りをするなど運動量を増やしていたそうです。
(…この行動は心不全を悪化させていくのです。)
咳もすっきりしていませんでした。
この咳についても、食欲不振と同じく、コロナ感染後のすっきりしない症状のひとつかなと、気にはしていましたが経過をみていました。
このような生活が2週間ほど続いていました。
家族が病院を進めるも、普段通りの生活を送れていた父は、「コロナ感染後の症状が残っているのだろう、今によくなるだろう。」と急いで病院を受診しようとは考えていませんでした。
そんなある日、私が帰宅すると父がリビングで寝ていたのですが、その姿に驚きました。
気絶しているのかと呼吸を確かめてしまったほどです。
目を覚ました父に、疲れてるのか聞くと、「大丈夫だよ。」と普段通りの声や表情。
寝ていた姿は、呼吸をしているのか確かめたくなる姿でしたが起きると普段通り。
そのまま父は自宅に帰ったのですが、父の寝ていた姿が気になり、家族に、病院へ行った方がよさそうと電話で伝えました。
家族も受診をしてほしかったようで、父が帰宅したらすぐに受診することになりました。
病院を受診した結果は、心不全
食欲不振、体重増加、咳、疲れやすさに、普段と違う身体の違和感。
これらはコロナ感染後の症状であったとも考えられるのですが、同時に父は心不全が日に日に進んでいたのです。
医師は咳などの症状に関して、心不全の咳なのかコロナの後遺症の咳なのか原因は断言できないようでした。
コロナに感染していなければ、もっと早く気が付けたかな…と家族で話したこともありました。
後遺症かな?とか、もう少ししたら咳止まるのかな?など、まさか心臓がどうとか考えが及ばずコロナに気を取られてしまっていました。
父はこれらの症状で受診し、入院となりましたが、拡張型心筋症では心臓がメロンのようにまんまるになるほど進行してから病院を受診する方もいらっしゃるとのことで、父の心臓はまだそこまで深刻な状態ではないとのことでした。
心臓をある程度落ち着かせるためには、心不全に至るまでに経過した時間の2倍の時間、人によっては3倍の時間の安静時間が必要になるとも医師が話してくれていました。
心臓病の方はなるべく症状が軽症のうちに入院したり、自宅で安静に過ごすことにより、心臓の負担を減らすことができます。
心臓は、心臓だけ休ませてあげることができないので、身体ごと安静に過ごす時間が大切なのです。
心不全で入院した父ですが、この入院で拡張型心筋症であることがわかりました。